屋上の雨漏りを防ぐ!横浜市港北区のALC造ビルにおけるウレタン塗布防水改修【後編】

前編では、施工前の調査から下地処理、補強作業までを詳しく解説しました。後編ではいよいよ、ウレタン塗膜防水の本体工事と仕上げ、さらに施工後の確認作業までをお届けします。
一つひとつの工程を丁寧に進めることが、耐久性と信頼性の高い防水層を完成させるカギです。現場での細かな作業に焦点を当て、工程を振り返りながら解説していきます。
1.ウレタン塗布一回目(K材)
ウレタン塗膜防水の1回目(K材)の塗布は、防水層の基盤を作る重要な工程です。まず平場に金鏝(かなごて)を使用してウレタンを均一に塗布しました。
この段階では膜厚を約1.5~2.0mmに保つことを心掛けます。膜厚が均一でないと、防水性能にムラが生じるため慎重な作業が求められます。また、立上り部分や細かな隙間も丁寧に処理し、全体が一体化した防水層を構築する準備を整えました。

2.立上りA材塗布
平場の1回目の塗布が終わった後、立上り部分にA材(仕上げ用のウレタン)を塗布しました。この工程では、ポリベラやゴムベラを使用して隅々までウレタンを行き渡らせ、立上り部分と平場のつなぎ目を一体化させます。
立上りは雨水が侵入しやすい箇所であり、この部分を丁寧に施工することで全体の防水性能が向上します。塗りムラが出ないよう、特に注意を払って作業を進めました。

3.ウレタン塗布二回目(A材)
ウレタン塗布の2回目(A材)は、最終的な防水層を完成させる工程です。サラセーヌA材を使用し、金鏝で平場全体に均一に塗り広げました。
この段階で膜厚は約2.5~3.0mmとなり、防水層の耐久性と防水性能が飛躍的に向上します。1回目のウレタンとしっかり密着させることで、一体感のある強固な防水層が完成します。
2回目の塗布により、雨水や外的要因に対する耐性がさらに強化されました。

4.フッ素トップコート塗布(立上り部分)
立上り部分には、フッ素トップコートをローラーで塗布しました。このトップコートは、防水層を紫外線や雨風から保護し、劣化を抑える役割を果たします。
また、フッ素樹脂の特性により、汚れが付きにくく美観が長期間維持される効果もあります。この工程を丁寧に行うことで、仕上がりの品質がさらに向上します。

5.平場フッ素トップコート塗布
防水工事の最終工程として、平場にもフッ素トップコートを塗布しました。6インチローラーを使用して均一に塗布し、防水層全体の耐久性を高めます。
平場と立上りの接合部には特に注意を払い、隙間が発生しないように仕上げました。このトップコートにより、雨水や紫外線の影響を長期間防ぐことが可能になります。こうして、見た目にも美しく、機能性も備えた防水層が完成しました。

6.施工後の全体確認
施工が完了した後、屋上全体の仕上がりを入念に確認しました。防水層の膜厚が設計通りか、塗りムラや剥離がないかを細部までチェックします。
また、ドレン周辺や立上り部分、補強した箇所も重点的に確認し、不具合がないことを確認しました。さらに、排水口から雨水がスムーズに流れるかどうか、排水機能もチェックして問題がないことを確認しました。

7.立上りと架台の最終仕上げ
立上りや架台周辺も最終的な仕上げを行い、施工全体の一体感を確保しました。特に架台の下部など、見えにくい箇所にも手を抜かず丁寧に処理しました。
こうした細かな仕上げが、防水層全体の耐久性と品質を支えます。施工完了後には、隅々まで確認を行い、防水層がすべての箇所で正確に施工されていることを保証しました。

8.ドレン・ストレーナー設置
最後に、ドレン周辺にストレーナー(ゴミ受け)を設置しました。このストレーナーは、ゴミや落ち葉がドレンを詰まらせるのを防ぎ、排水機能を維持するための重要な役割を果たします。
ストレーナーの設置をもって、今回の防水工事が全て完了しました。

ウレタン塗膜防水に関連する動画をご紹介します。合わせてご覧ください。
建物の未来を守る防水工事の重要性
こうして、横浜市港北区のALC造3階建てビルの屋上防水工事が無事完了しました。防水工事は目に見えない部分で建物を守る仕事ですが、その重要性は計り知れません。一つひとつの工程を丁寧に進めることで、建物の寿命を延ばし、安心できる住環境を提供することができます。
今回の工事では、劣化した防水層を徹底的に改修し、下地処理からウレタン塗膜防水の施工、仕上げのフッ素トップコートまで丁寧に進めました。
特に、ALC造の建物特有の吸水性や既存防水層の劣化状況に配慮した施工を行ったことで、長期間にわたり防水性能を発揮できる屋上が完成しました。
防水工事をご検討中の方、ぜひこの記事が参考になればと思います!気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。