外壁改修

マーキングした爆裂箇所を補修する作業

外壁改修の概要

マンションやビルの外壁改修はおもに塗装工事やタイルに関しては張り替えや補修がメインです。外壁改修は鉄筋コンクリートや鉄骨の建物の違いで施工方法も変わります。鉄筋コンクリート・ALC・タイルなど、外壁それぞれに見合う補修を経て最適な施工を致します。

必要性とベネフィット(利点)

経年劣化して色褪せや汚れが目立ってきたマンション

外壁改修は建物の寿命を延ばし不動産の資産価値を維持するために必要な工事です。賃貸にとっても経年劣化によって色褪せや汚れが目立つ外壁は入居者にマイナスのイメージを与えてしまいます。適切な時期に適切な改修を行うことで建物を清潔で美しい状態に保ち、入居意欲を高めることができます。

防水職人の施工の特徴

経験豊富な職人が打診検査する様子

弊社では外壁改修工事の主要作業であるひび割れや浮き補修の国家資格である一級樹脂接着剤施工技能士を筆頭に、塗装やタイル施工についても創業33年という長い経験と施工実績豊かな職人が施工しています。

施工種類

エポキシ樹脂を注入する補修方法

既存の外壁種類(タイルやコンクリート・モルタル)によって、それぞれ適正な補修や施工というものが変わってきます。

塗装

老舗塗料メーカーによるフッ素や無機系、ラジカル制御型の実績のある塗料で施工します。

タイル

劣化状況によって張り替えや浮きや滑落防止のためのエポキシ樹脂接着材注入などの補修の施工をします。透明仕上げな塗膜防水材も好評です。

外壁補修の種類

サッシをマスキングテープで保護する作業

ひび割れや欠損の国家資格である「一級樹脂接着剤注入施工技能士」またはそれに類する経験豊富な防水職人等によりクラックや爆裂、タイルなどの補修を行い確実な施工を心がけています。外壁改修は建物構造によっても補修方法が変わります。

RCであればコンクリートの補修、鉄骨建物に多いALCであればシールや気泡コンクリートに沿った補修です。その後外壁種類に合わせた塗装や仕上げで施工を完結させていきます。タイルの場合は鉄筋コンクリートやALC両方の建物に使われているため、その建物に応じた張り替えや滑落防止のための補強など現場に合わせた施工をしています。

クラック

地震など建物の動きや外壁の収縮によって起こります。Uカットなどをしてエポキシ系モルタルなどで補修をします。

爆裂

クラックなどによって雨水が侵入しコンクリートやALC内部の鉄筋をさびさせ膨張し爆裂現象を起こします。脆弱部を徹底的に撤去し鉄筋をケレンしさび止めを施しながらエポキシ系の補修材を中心に補修していきます。

シール

経年劣化したALCの目地やサッシ周りなどのシールを打ち替えや増し打ちなどシール専門職人によってきれいに補修します。

タイルの張り替え

欠損やひび割れ、浮いたタイルを撤去して新しいタイルに交換します。

タイルの浮き

ひび割れや浮いたタイルをエポキシ樹脂ピンニング工法や張り替えによって滑落防止をします。

劣化状態

自然環境に晒され続けて劣化したコンクリート

マンションの外壁は、雨風や紫外線などの自然環境に常に晒されています。これらの外的要因により、外壁材は徐々に劣化し、クラック(ひび割れ)や剥がれ、色褪せなどが生じます。このような劣化は、見た目の問題だけでなく、建物内部への水の侵入を許し、鉄骨の錆やコンクリートの腐食を引き起こすことがあります。これはマンションの構造体を弱化させ耐震性の低下にも繋がります。

塗装の劣化

  • 色褪せ、チョーキング、剥がれ
  • 見た目が悪くなる
  • 雨水の浸入を招き、内部の腐食やカビ発生原因

ひび割れ・爆裂

  • 外壁材の劣化や地震などの影響
  • 雨水の浸入、躯体の腐食、建物の強度低下

タイルの浮き・剥がれ

  • タイルの劣化、接着剤の劣化
  • 見た目が悪くなる、落下による危険性

シーリング材の劣化

  • ひび割れ、硬化、剥離
  • 雨水の浸入、躯体の腐食、建物の気密性低下

構造の違いによる施工上の影響

マンションやビルなどの集合住宅の構造は大きく分けて「鉄筋コンクリート」と「鉄骨系ALC」に分かれます。大規模修繕などの改修工事ではALCなどに比べて鉄筋コンクリートのほうが素材的な性質上緻密な分補修などは電動工具がメインで施工手間が掛かるのも特徴です。

調査診断

ハンマーで外壁を軽く叩いて打診調査する

現地調査では外壁の爆裂や損傷を直接観察する目視検査がメインとなります。特に外壁タイルでは㎡数から補修施工予測数を見積り価格算出し仮設足場設置後は打診検査はテストハンマーなどを使って外壁を軽く転がすように叩き、音の違いによって空洞や剥離を識別します。

  • 目視調査:望遠鏡や高所作業車を使って外壁全体を観察し、ひび割れ、浮き、剥がれ、色褪せ、チョーキングなどの劣化状況を確認します。
  • 打診調査:ハンマーで外壁を軽く叩いて、内部の空洞や浮きを調査します。タイルの浮き、剥離、躯体の腐食などを確認します。
  • 非破壊検査:レーダーや超音波を使って、内部の状態を調査します。コンクリートの強度、空洞、鉄筋の状態などを確認します。