長尺シート
マンションの階段と廊下は共用部のため歩行が多くなり防滑や歩行音の遮音目的、また専用部のベランダ床も他の防水工事より断然耐久性のある長尺シートで施工できます。
施工種類(施工場所)
ベランダの長尺シート
表層の防水層は保護モルタルになっていることも多くウレタン防水やその上から長尺シートを敷くことで美観的にも見栄えが良いものになります。なおかつウレタン防水は衝撃などにそれほど強くないため居住者のベランダの使用環境によっては長尺シートはベランダを強く守る効果もあります。


こちらは元々長尺シートが貼ってあるベランダで貼り替えの施工ですが、長尺シート撤去後の工程は同じです。下地調整をして側溝にウレタン防水をして新しい長尺シートを敷きながらタキボンドの塗布転圧後、サッシ下立ち上がりの端末部を変性シリコンにてシール処理します。
共用廊下の長尺シート
共用廊下に長尺シートを貼ることによって歩行音や滑りを防止できるとともに豪華さを演出することができます。
階段の長尺シート
階段は鉄製の外部階段になっている場合は廊下より建物に足音が響きます。長尺シートで施工することによって歩行音の低減がさらに期待できます。
劣化状態
マンションの廊下や階段が劣化する主な原因には、日常の使用による摩耗、紫外線や雨水による影響、さらには建物の老朽化があります。塗膜の剥がれや色あせ、防水層の破損、シートのひび割れや剥がれなどが典型的な劣化のサインです。これらの劣化は、見た目だけでなく、安全性にも直結するため、定期的な点検と適切な改修が求められます。
構造や種類(材料種類)
マンションの廊下や階段に使用される材料や構造は多岐にわたります。塗装には耐候性や耐摩耗性に優れた種類が選ばれ、防水では透湿性や耐久性を考慮した材料が用いられます。長尺シートには、デザイン性と実用性を兼ね備えたものが選ばれ、これらはそれぞれ建物の特性や使用状況に応じて最適なものが選定されます。
調査診断
改修工事を行う前には、専門の調査診断が必要です。この過程では、現在の劣化状態や構造的な問題を詳細に調べ上げます。これにより、どのような施工が必要か、どの材料を使用すれば最適かという判断材料を得ることができます。調査診断は、効果的かつ経済的な改修計画を立てる上で不可欠なステップとなります。