横浜市港北区の築36年タイル壁マンション改修工事 外壁・軒天・腰壁の塗装
前回までで、港北区の築36年マンションのクラック補修、タイル壁の補修、シーリング、
高圧洗浄を終えました。今回は塗装工事です。
外壁や設備など、それぞれに適した塗料を選んで塗装しましたので、ご覧ください。

玄関扉やメーターボックス扉など鉄部の塗装
最初にご紹介するのは、扉や設備などの鉄部の塗装です。
下塗り、中塗り、上塗りの各工程を12部屋分行います。
扉などは人の出入りが多い箇所ですので、作業前には告知を掲示し、作業時間も朝10時か
らなど出勤時間とずらして工事を進めます。
(職人の到着は8時から8時半頃で、10時までは別の作業を行います)
もちろん作業中も出入りができないということはありません。声をおかけいただければ、扉
の開閉が可能です。ドアノブは養生してありますので、触ることができます。
ただし、塗装直後の場合は衣服に塗料が付着する可能性があるため、こちらも事前に告知し
ています。
塗料はどれも1時間程度で表面が乾きますが、塗り立ての場合には触れば付着してしまいま
すので、住んでいるマンションで塗装工事がある場合には、十分にご注意頂ければと思いま
す。
今回は、玄関扉、ガスメーターやパイプスペースの鉄扉、非常ハッチなどの設備を塗装しま
した。
塗装方法について、今回は玄関扉を例にご紹介します。

まずは扉全体にケレンを行い、錆や汚れを落として表面を整えます。

その後掃除をしてから、白色のさび止めを塗布しました。
さび止めは、白色の他に赤茶色がありますが、今回のように上塗りが濃い色の場合にはどち
らの下塗り材でも問題はありません
しかし、上塗りの色が白などの場合には、赤茶色のさび止めだと色が透けてしまうことがあ
りますので注意が必要です。
白色の上塗り塗料は希釈律を守ったとしても、下の色が透ける場合があるため、中塗り、
上塗りが白色の場合には、さび止めの色は白色を選択します。

次に中塗りです。
使用しているのはファインパーフェクトトップSi。シリコン系の塗料で、ウレタン塗料より
も耐用年数が長く、鉄部の塗装に適しています。

最後に上塗りをして完成です。
今回はヘッドの小さいローラーを使用しました。
こうしたドアなどは、のぞき窓やドアノブ部分などを刷毛で仕上げますが、ローラー塗りと
刷毛塗りでは模様に差が出やすいです。
大きなローラーを使うと刷毛仕上げの範囲が増えてしまうため、少しでも塗装面の差を抑え
るよう、小さなヘッドのローラーで細部まで統一感を出しています。
美しい仕上がりのためには、こうした細やかな配慮が重要です。
ちなみに、このローラーはスポンジ部分だけを交換して使用します。下塗り、中塗り、上塗
りごとにスポンジを替えました。
軒天など補修した箇所の塗装

次に、軒天の塗装についてご紹介します。
前回のブログでは、軒天の雨漏り補修についてお伝えしました。補修した部分は、元の塗装
面の模様がなくなってしまうため、ここでは模様付け(パターン付け)を行います。
今回は補修箇所のみの模様付けですが、建物が古く全体に剥がれなどがある場合には、全体
的に模様を付けることもあります。全体に模様付けする場合は範囲が広がるため、料金も高
くなります。
建物の状態を見て判断しますが、塗装後に補修箇所が目立たないよう、塗装面全体を均一に
仕上げることが大切です。

模様付けが終わったら、軒天は塗料の用法に従って2回塗りを行います。
この写真は、中塗りをしているところです。

最後に上塗りをして完成です。
写真では中塗りと上塗りで色が異なるように見えますが、乾燥すると同じ色になります。写
真手前の非常用ハッチは鉄部の塗装になるため、ここでは軒天塗装を行いません。
現在は、さび止めまで塗ってある状態です。
軒天の塗装が終わった後に、鉄部用の塗料で仕上げます。
これで軒天の塗装は完了です。
ベランダの腰壁の塗装工事
次は、ベランダの腰壁の塗装工事についてです。

クラックの補修工事が済み、下地調整が終わった後に塗装工事を行います。
写真左側に見られる黒い筋は、雨だれの跡です。これは塗装で隠れますので、特に下地準備
はしません。
腰壁でも、クラック補修下部に模様付け(パターン合わせ)を行っています。
下塗り材にはアンダーサーフDSを使用しました。サーフ系の塗料はクラックに強く、モル
タルへの密着性も良好です。
通常、クラックに強い塗料は弾性に富んだゴムのようなものですが、塗膜内に水が入ると風
船のように膨らむことがあります。
サーフ系は高い透湿性により塗膜の膨れを抑制します
水の影響が多いベランダの腰壁なので、今回はアンダーサーフDSを選びました。
この後ベランダでは防水工事も行います。そのため、立ち上がり10cmほどを含めてL字に養
生して作業をしています。

下地塗りが終わったら中塗りを行い、最後に上塗りして完成です。

駐車場のライン塗装
最後に、駐車場のライン塗装を行います。

道路端に敷かれたブロック上の塗装をしました。
ラインは車や人が踏んでも耐えられるよう、ライン専用の塗料を使用します。普通の塗料で
塗装すると剥がれてしまうため、ライン用の塗料を使うことは必須です。
端を養生して高圧洗浄で綺麗に掃除した後、下塗りを行います。



その後、中塗り、上塗りをして完成です。
塗料は1〜2時間ほどで乾くため、その日の作業が終わる頃には、お客様が多少踏んでも問
題ない状態になります。
もちろん工事中に誤って足跡などが付いた場合には、やり直し対応いたします。
これで、このマンションの塗装工事はすべて完了です。
マンションの塗装工事
多くのマンションはタイル壁などが多く、通常の戸建てと比べると塗装箇所は多くありませ
ん。
しかし、少ないといっても塗装箇所は多岐に亘るため、それぞれに対応した工事が求められ
ます。
手すり壁が塗装の場合、内側すべて塗装の場合、軒天のみ塗装の場合など、建物によって塗
装範囲はさまざまです。
そのため、建物ごとに工事方法やバランス、工程の順番が変わります。
塗装職人では、数多くの現場経験があるからこそ、建物の状態に合わせた効率の良い工程を
組むことができます。
築36年3階建て12戸のマンションも、いよいよ工事最終工程です。
次回は防水工事と長尺シートの貼り込みについてご説明します。
これで、このマンションの工事は完了となります。ぜひご覧ください。
